目の病気と俗語

眼科疾患には,結構俗語として広まっている病気があります.代表的なものをあげてみました.正式にはなんというのか,覚えていただけたらと思います.

正式には麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と言います.まぶたにある分泌腺におきた炎症です.

同じような名前の病気に,霰粒腫(さんりゅうしゅ)というものがあります.まぶたの‘芯’にあたる瞼板とよばれるところにある腺組織(マイボーム腺)の慢性の特殊な(専門用語で肉芽腫性)の炎症です.

 

「そこひ」とは俗に目の病気の総称で,「しろそこひ」といえば白内障のこと.色々な原因で,水晶体が濁ってしまう病気です.

 

睫毛内反(すうもうないはん).まぶたが内側に曲がっていて(=内反),そのためにまつげ(=睫毛;すうもう)が眼球に接触して刺激する状態.

 

ご存知,夜盲症.暗順応傷害,暗いところに突然いくとみえにくくなる状態.後天的なものではビタミンA欠乏が多い.

 

一般に,まぶたの‘芯’にあたる瞼板とまぶたの皮膚の結合が弱いと一重に,強いと二重になるといわれています.