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電磁波と健康のお話 

(2002年6月初版、同年9月更新)

 あらゆる電気製品は電磁波を出しています。電磁波には電子レンジでもおわかりのように熱効果があります。このほか、非熱効果も知られています。

 電磁波の健康に対する影響について数々の報告がなされています。

 最も有名な報告として、高圧送電線直下の住民(子供)に白血病が有意に増加したというアメリカのレポートをあげることができます。眼科領域でも白内障発生との関連も示唆されています。

 携帯電話は便利なゆえ、現代社会においてはもはや手放すことは出来ないでしょうが、通常の電気製品と異なり体に密着して使用するため、ことに健康被害への懸念が高まっています。そして無秩序に建てられている携帯電話の中継塔を看過することもできません。ヨーロッパでは学校の近くに中継基地を設けることを条例で規制しているところもあります。あらゆることに遅れをとることの多い日本で、このような規制を作るのには何年いや何十年もかかるでしょう。微量長期間暴露の影響が人体に出てくるのは、おそらく何十年もたってからでしょうから…。

 最近は家庭内無線LANが脚光をあびていますが、これも安全が保障されたわけではありません。

 いまや常識となった、喫煙の健康への悪影響を考えてみてください。このことが言われ始めたのは最近数十年のことでしょう。長期間にわたる沢山の疫学的データ、動物実験などの結果、広く社会に認識されたのです(尤も、政府やJTは未だに科学的には立証されていないような暴言をはいていますが)。

 

 いずれにしろ、自らそして家族の健康を守るため、「電磁波=健康に害がある」という認識を常日頃持ちつづけることが大切でしょう。それを認識した上で、こうした電子機器と付き合っていかなければないない、21世紀に生きる私たちに課せられた課題です。